機動力の軽さ。

親愛なるあなたへ

地方になると電車の時間が一時間に一本とか一日に数本、というところがあります。

もちろんそこで生活を営んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

きっと学校帰りなのでしょう。

たくさんの学生さんが寒さをしのぐため改札近くの待合室でスマホをいじっています。

そして改札が始まる時間になると誰が先ともなく、さっと立って慌てず騒がず音もなく皆さん去っていく。

田舎はのんびりで都会の忙しさは分からないだろう、などというのは都会人のうぬぼれで、数少ない電車をその「機動力の軽さ」で乗りこなしている現地の人々に心から尊敬の念を覚えるのであります。

都会でもあの軽さ、あの冷静さ、あのフットワークの軽さがあれば何も問題ない、いやむしろ都会人がセコセコしていると反省してしまうのです。

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