親愛なるあなたへ
自らに与えられて変えられないものは、置かれた場所で咲く。
でも変えられるものがあるのなら、変えていった場所で咲く。
それはもう無理矢理にでも。
運命を背負う。
そして運命を変えていく。
咲きたい場所で咲いたらいい、そんな風に思う。
ちょっとずつ咲ける場所がいくつもある、そんな運命も乙なものだなと思う。
不思議な世界を語る手前暴言極まりないことは承知の上で、運命だ宿命だ、そんな目に見えない不確かなもののために自分らしく咲ける可能性を全て捧げることが私は決して喜ばしいことだとは思いません。
少なくとも、私の目にはそう映ります。
どうしても無理だ、どうしても変えられないと悟るときは、そのときこそきっと置かれた場所で咲ける何かが見つかるはず。
けれどもまた一歩踏み出せそうなら「置かれた場所を抜け出して」新しい世界を模索してみる。
タンポポの綿毛のようにフワフワと、咲ける場所を探しながら旅をするのも一つの運命というかそれ自体が「置かれた環境そのものなのでは」と、そんな風に思う。
あといくつも寝ると新しい年が始まる。
新しい陽が昇る。
そんな新しい陽の中で自分の場所を自分で探して咲いたらいい、そうではありませんか。
by You