計画的な損金ならそれが損切りの訓練です。

親愛なるあなたへ

賭け事の世界、そしてビジネスの世界で黄金律と言われるのが「損切り」です。

損をしてもそこでスパッと切れるか。

損をとり返そうとして泥沼にはまっていくのが破綻の原因です。

これはもう人間心理として仕方がないそうで、以前も書きました「人は得することより損することに強く反応する」。

100円拾って得したというより、少し先のお店で100円安く売ってた、という方が心理的に強く反応する。

そのためこれは相当の勇気と自らの感情をコントロールする訓練が必要です。

わざわざ損をする必要はないのですが、一番分かりやすい「お金」について言えば、計画的な使い方の結果、他の事情を勘案して捨てなければいけないのだとするとそれが「損切りの練習の場面」だと思います。

お金を大切に使うようになると価値あるものにしか投資しないようになる。

すると、金額の多寡によらずその商品の将来的な価値を見越したものにお金を使う。

そのお金を使うのが直感で使っているように見えても、お金を大切に使っている人の潜在意識では完全に「計画的」です。

その計画的なお金の使い方の結果、なにがしかの事情で(それが別の事情の判断の失敗が原因だとしても)手放さなければいけないのであれば、それがまさに損切りの訓練だと思います。

p.s.

損切りの訓練なのか、ただのお金の無駄使いなのか、確実に認識できるようになるためにまずはお金を大切に使うことが先決です。

多くの人が損切りできない(私もまだまだ練習中ですが)のは、逆説的になりますが、お金を大切に扱えていないのが一つの原因でもあるでしょう。

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