神の島。

親愛なるあなたへ

日本三景の一つである「安芸の宮島(あきのみやじま)」。

広島県廿日市市(はつかいちし)。

本土より少し沖合の瀬戸内海にその島はあります。

海中に大鳥居を持つ「厳島神社」。

全土に神意が息づくという神の島。

桟橋を出るとそこはもはや向こう岸とは違う空気が漂います。

穏やかさ。

波の音が聞こえ海風吹きすさぶ極寒のさ中であるけれども、そこにいる野生の鹿や鳩もみな思い思いにくつろいでいます。

人間に慣れている、と言えばそれまでかもしれませんが、それでも彼ら彼女らの安心感は何か別のものを感じ取っているような。

参道を歩き、世界遺産へと向かいます。

途中砂浜に降り立ち、凍えるような海水に手をつけしっかりこの身を清め心身を新たに。

参拝した時間帯がちょうど干潮で、赤い大鳥居の下まで歩いていくことができました。

そして本殿を拝観。

美しい朱色に塗られた廊下は必見に値し、そこから大鳥居の方へ臨む解放された景色を見ると何だか心が軽くなるように思います。

観光客の少ない時期や満潮で鳥居が海中にあるときはその感覚がさらに研ぎ澄まされることでしょう。

朱色に輝く本殿と大鳥居そして松と原生林が織りなす絶景は神さまと一緒に見る世界でした。

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