紀伊の国。

親愛なるあなたへ

和歌山は「紀伊の国」。

名前の由来はその名の通り「木の国」。

ここでは人と自然の表立つ支配関係は完全に逆となり、悠々たる大自然、山、川、海、動植物たちのお膝元の一部として自らの存在を認識できる場所です。

和歌山県は温暖で雨量が多いため良質な木材の産地として知られています。

そんな自然豊かな紀伊の国・和歌山は県木「ウバメガシ」でも知られる備長炭の名産地。

ウバメガシというどんぐりの仲間であるこの木は大変硬く、作った備長炭は非常に上質なものに仕上がります。

実際に持ってみると分かるのですが、炭とは思えない、何かのプラスチックかと思うくらい驚くほど硬いです。

風水好きな筆者としてはウバメガシの備長炭は開運の必須アイテム。

玄関に置くと良いということで活用しています。

その目に見えない気にさえも影響を与えるウバメガシの備長炭

それはこの原産地の「霊性」が由来であることにも通じているに違いありません。

そして黒潮が最も陸地に近づく「枯木灘(かれきなだ)」。

世界最北のテーブルサンゴ群衆が形成され、日本における分布北限の記録を持つ熱帯性の生き物も見られると言います。

そんな「暖かい」気をまとった国、南紀和歌山。

実際に気候条件でも「夏涼しく、冬暖かい」。

先日の「不思議な南の風」ではないですが、そんな暖かな自然が息づく紀伊の国への旅。

その幾度かの旅の中で、もちろん人にもよると思いますけれども、そこに住む人々の人間性にも表れていたように思います。

台風のメインルートでもあり、その災害の爪痕が自然の荒々しい部分となってしまうこともあると思うのですが、私が一番初めに方位を取った先がここ紀伊の国であった思い入れを差し引いても、ここは神の暖かな恵みと霊性が宿る日本随一の国であると、そんな風に思います。

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