親愛なるあなたへ
転職活動の魅力。
それは職について「自らの選択を優先できる」ということがあります。
新卒の段階では就職活動に「期限」がありますから「雇って」という意識が強くなります。
もちろん切羽詰まった状態の転職活動でも。
希望の分野で内定を何個ももらうことはそうそうありませんね。
小生も就職氷河期終わり頃の大学卒業、そして飛び出した時もリーマンショック打撃のさ中、さらに無一文で背水の陣の転職活動を幾度も経験してきた人間ですから、その気持ちはよく分かります。
しかし、ある程度余裕がある状態であれば、会社を選ぶことができますね。
仕事を選ぶことができる。
十数回転職してきて思うのは、経験を積んだ後の転職では向こうが採用・不採用を決めるという一面の他に、「このお仕事は正直あなたにとってどう思われますか」という「商談の場」になることがあるのです。
もちろんそれはその企業様がこちらの能力を認めて「採用もあり」というスタンスの場合なのですが、「こちらからの選択」という新しい場面に出会う。
すると、自分には余裕があるから、新しい仕事が向いてるか向いてないか、面白そうかつまらなそうか、そういう吟味ができる。
本当の自己と向き合う機会が生まれるのです。
年収アップの有無ではそれはできないのですが(もちろん年収アップを狙うのも全然ありです)、それともう一つ、仕事選びの内容をじっくり吟味する、あるいは振り返る、大きな話、一つ自分の運命と真摯に正対するときでもあるんですね。
by You