効率的。

親愛なるあなたへ

「効率」は豊かさへの道の一つ。

効率がよくなれば、その余暇を楽しめる。

けれどもコロナ禍以降、オンラインが普及したことを皮切りに(いやそれ以前のSNSが広がった頃からか)働き方・教育・そして友人との関係など含め、効率的に空いた時間を使って「さらに効率よくしたら」みたいな風潮を感じる瞬間があります。

効率は、あくまでその余暇を楽しむためのもの。

その空いた時間を使ってもっと効率よく、もっと効率よく、という思考では心のゆとりが持てないのではないか。

それが仕事であれレジャーであれ、そして人間関係であれ。

心のゆとりが持てなければ、当然人への優しさや気遣いもなくなるでしょう。

多分今の日本が「乾いている」原因の一つがそこにもあるような気がします。

システムや最新の技術が乾いているのではない。

「個の時代」に向かうのも全然オーケー。

けれども、「相手や自分の時間を尊重するため」に効率を求めるという善にくるまれた響きが、本来省いてはいけないところまで省くようになっている。

「効率のみの追求」の結果、逆に心のゆとりがなくなり、それが省いていいところの境界を見誤らせる。

人や周りの環境に対してどう接するか、というところに如実に現れてくるように思います。

by You