親愛なるあなたへ
人は自らの価値を確かめるために色んなことをしたり、時に自慢したりカッコつけたりもします。
「ここにいてもいい」「誰かの役に立っている」
「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」で説かれていた内容は繰り返し吟味しても、これは真実でありましょう。
貢献は「貢献感でいい」と。
そのために必要なのは想像力、ですね。
先の書籍で述べられていたのは「パンの一片を買えばそれがパン屋さんの収入になりパン屋さんの生活費がまた誰かの収入になり・・・」と、究極これを「事実」としていますがそれを想像するのはかなり難しいでしょう(笑)
けれども、自分の「好きなこと」ならきっと想像がしやすい。
私は高校化学を一人一人に教える「狭い範囲」ではありますが、その接点が将来、学問的なことでなくてもその生徒さんの何か役に立ったり、逆にその生徒さんが家庭教師で教える立場になったときに次の世代へ受け継がれたりと、先々のところまで「勝手に」想像しています。
なので街にいる現・高校生、そしてこれから学ぶであろう全ての生徒さん、子供さんたちが愛おしく思える対象です。
多くの人が受験を経験し、化学はほとんどの人が受験で使う、さらに日本人はこれからも生まれ続け、現在の学業体系が筆者が死ぬまではありがたくもまず変わらない(笑)というところは運もあったのだろうと思いますが、自分が好きなことなら想像がしやすいですね。
本当に役に立っているかどうかはもちろん分かりません。
現実的に、街ゆく生徒さんや子供さんたち全員に貢献できるわけでもありません。
でも、全員に貢献、高校化学全体に貢献していると「思い込める」。
もちろん参考書を作る、という夢が叶えば、これはもうその時点で天寿の全うになるのかもしれません。
けれども、そうならなくても、今の時点で想像の連鎖に満足する。
前進と挑戦のエネルギーにも変化する。
日々の張り、幸せとはそういう想像や妄想で出来上がっているという個人的なお話でありました。
by You