本を読みたくなるときは、自分が生まれ変わる前兆です。

親愛なるあなたへ

本を読む、読まないは好みの問題だといいます。

本を読む人は読むし、読まない人は全く読みません。

僕は、本を全く読まない人でした。

僕の家族で本を読まないのは、僕だけでした。

学生時代、そして社会人になってしばらくは、みんななんであんなに本を読むのが好きなのだろう、と不思議でしょうがありませんでした。

僕に変化が訪れたのは、海外旅行に出かけ、関西国際空港で時間待ちをしているときでした。

出国審査のゲートを抜けると、お土産屋さんに混ざって本屋さんがありました。

何となくフラっと入って本を眺めていたら、一冊の本が目にとまりました。

「40歳から伸びる人、40歳で止まる人(川北義則)」という本です。

なぜ、その本を買ったのかは、自分でもよく分かりません。

でも、気づいたらお金を払っていました。

この出来事が僕の読書人生のスタートでした。

この本がキッカケとなり、僕の普段の生活、行動、思考が全て一新しました。

川北先生は、僕に読書人生のキッカケを与えてくださったのです。

読書人生を続けていると、次に弘兼憲史先生の作品に出会いました。

人生の流れというのは本当に不思議なものです。

自分が求めている考え方の本に出会うと、その後も、同じベクトルを持つ本と自然に出会うことができるようになるのです。

川北先生も弘兼先生も、考え方が全て同じという訳ではありませんが、ベクトルが向かう先は同じだな、と感じました。

そして、最後に出会ったのが、中谷彰宏先生の作品でした。

中谷先生の作品は、実は今回が初めてではなく、就職活動時代に「面接の達人」という本で既にお会いしていました。

しかし、当時はただ「企業に就職するため」という意識でしか読んでいなかったのです。

中谷先生のお話が、人生の真理を突いていることに、目からウロコが落ちました。

人間は、生まれ変わることができます。

「輪廻転生」という考え方は、一般的に「前世の魂が今世で修行をし、来世に生まれ変わる」とされています。

しかし、人間は「今世」の中で何度でも生まれ変わることができるのです。

生まれ変わるというこの感覚は、体験した人にしか分かりません。

生まれ変わるためには、時間がかかりません。

一瞬です。

僕は、海外旅行から帰国して数日後、会社から帰宅するときに、一瞬で意識が変わったのを今でも覚えています。

僕が生まれ変わる原因となったのは、「カッコイイ男になりたい」というものでした。

生まれ変わる原因は、どんなことでもいいのです。

そして、生まれ変わるための人生の師匠・メンターとは、過去の人生の中で既に出会っているのです。

人生を変えるチャンスや人とは、毎日ものすごい近い距離ですれ違っているのですが、自分の歩く方向や体の向きを変えなければ、出会うことができません。

体の向きを、そして自分の考えを1°でも変化させれば、自分の体から出っ張っているフックにクッと引っかかります。

そして、そのクッと引っかかったものを芋づる式にたぐり寄せて見ると、実は「あのとき、あんなところで」とビックリするくらい身近に、人生を変えるメッセージが転がっていたことに気づくことができるのです。

by You