営業は、相手の気持ちを豊かにする仕事だ。

親愛なるあなたへ

営業の仕事は世間では誤解されています。

売りつける仕事だと思われているのです。

自分の営業成績を伸ばすため、数字を確保するために相手に犠牲になってもらう仕事だと思われています。

でも、本当は全く違います。

営業は、いいものを世の中に広めていく仕事です。

企業は何故モノやサービスを提供するのでしょう。

それは需要があるからです。

世の中が必要だと思うからです。

今は必要なくても、将来必要になるからブームが起こるのです。

全てのビジネスは相手が欲しがるから供給するという流れで成り立っています。

需要がないのに供給しても意味がありません。

営業には、世の中が欲しがっているものを広めていくという使命があるのです。

お客様が「買わされた」と思うのは、営業がいけないのではなくて営業する人間の問題です。

自分が商品やサービスの良さを分からなかったらお客様は買ってくださいません。

たとえ数字を上げることができてもお客様の中に犠牲感が残るのです。

すると、営業マンもそれを感じて、営業は売りつける仕事だと勘違いするようになってしまうのです。

営業とは相手の気持ちを豊かにすることです。

これは、セブン&アイホールディングスの鈴木敏文会長の言葉です。

自分が商品やサービスにとことん惚れ込んで、これは相手を必ず幸せにするという確信があるから、売ることができるのです。

一流の営業マンは屈託がなくものすごい伸び伸びしています。

それは相手が幸せになることを一番に考えているからです。

相手が今必要なさそうでも必ず幸せにできると確信しているから、アピールできるのです。

そこには売りつけて数字を伸ばそうという狙いがありません。

数字は後からついてくるものだと知っているのです。

だから、一流営業マンから買ったお客様は、後で「何でこんなもの買ったんだろう」と思っても気持ちがいいのです。

楽しかったし、あの人から買ったんだからまあいいかな、となるのです。

営業は売りつけて金銭を巻き上げるのが目的ではありません。

真の営業マンが最も大切にするのは、相手のハッピーを応援する心なのです。

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