営業力の影。

親愛なるあなたへ

今、僕は携帯電話を売っているのですけれども、営業職をやってると引き合いに出されるのが「営業力」です。

営業力とは、簡単に言うと人にものを買ってもらうためのテクニック。

要は価値提案を上手にする方法ということですが、僕自身は営業力という言葉があんまり好きではありません。

いいものを広めるための方法を一生懸命考えるのはとても大切なことです。

いいものを広めるのだから、そこには使命感がある。

ところが、最近は「営業力」だけが独り歩きしている感じがしてなりません。

ともすると、大して価値のないものを「営業力」で売ろうとする。

詐欺とまではいかないけど、詐欺に近いことをしてる商売が世の中にはいっぱいあります。

営業力が大切だ、という企業の大義名分に踊らされている人がたくさんいるのではないか。

もちろん自分がその商品が大好きならいいのです。

でも、世の中渡っていくためには自分が好きでないものも売らなければならない、それがサラリーマンの宿命だ、なんていう文句が好きではないのです。

ある意味一面では真理なのですが、それだったらその仕事を辞めればいいだけで。

少なくとも職業選択の自由が大きく認められている現代の日本では贅沢な話だと思います。

営業力を磨くより、自分が好きなものを見つけた方が早く幸せになれますよ。

営業力がつくと役に立つこともあるから、それはそれでいいのです。

そのかわりその力に惑わされてはいけません。

主体はあくまで自分ですよ。

自分が好きなものを見つけることにエネルギーを注いでみてくださいね。

by You