相手の肩の力を抜くのがプロモーションだ。

親愛なるあなたへ

新しい職場で研修を受けています。

セールスプロモーションの仕事ですが、まずはクローザーと呼ばれる販売の仕事をします。

要はお客様のキャッチです。

前職の延長なので、ありがたいなと思います。

ロールプレイングで上司にトークを聞いてもらったら「君のは説得になっている」と言われました。

「しゃべれるのはいいけれど、説得になっている」

なるほど、と思いました。

こちらからごり押ししてしまっていたのです。

説得というのは論理立てて相手を理解させるやり方です。

お客様はうなずいてくださるのですけれど、頭で理解しているだけなのです。

それではお客様は楽しくありません。

結果にも結びつきません。

「うちのトップクローザーや実販士はひたすら共感するんだ。決まるときは一瞬で決まるんだよね」

共感というのは理屈ではありません。

空気を共有するということです。

どうやってやるんですかと言われても口ではうまく伝えられません。

僕は共感の感覚は分かるのですが、結果に結びつけていくためにはひたすら実践して磨くしかありません。

頭で考えてもダメなのです。

もし、相手を説得することができたら気持ちいいでしょうか。

論破すると快感を得られるでしょうか。

確かにそういうエクスタシーがあることも確かです。

でも、本当は論破するよりも共感する方が何十倍も何百倍も気持ちいいのです。

ディスカッションやディベートで僕も左脳を使いますけれども、以前も書いた通り相手を論破できても楽しくも何ともありません。

自分の意見はキチンと通しますけれども、打ち負かすのが目的ではありません。

論破したとたんに申し訳なかったなと思うときさえあります。

相手が全然楽しめないからです。

僕は全国で講演活動をすることが夢の一つですけれども、共感を磨くいい勉強をさせていただいています。

自分が肩の力を抜き、相手も肩の力を抜いたときにできる快感の場ほど気持ちいいものはありません。

共感、共感、共感の、トップ実演販売士を、目指します。

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