相手のために話すと自然に分かるのだと思います。

親愛なるあなたへ

意思伝達の方法は色々あると思いますけど、人間他の動物と違うのは言葉を持っている。

明確な言語というものを持っている。

と、言われるのですがこれがなかなか。

言葉があれば全てが可能かというとそんなことはない。

そんなつもりで言ったのでは、という誤解が日々生まれる中で身を持って実感する次第です。

言語は文字の羅列ではないのですよ。

イントネーションや間というものがある。

感情面での言葉ならそれもよく分かる。

ところが、理論的な言葉にも、実は感情的な要素があるのではないかと思うのです。

相手に説明するときは順序立って理論的に説明するとよく分かります。

分かりやすく平易な言葉を使って説明するのが一番。

ところが、中にはどうしても専門用語を使わなければいけなかったり入り組んだ話をしなければいけないときもあるのです。

すると面白い現象が見られる。

おんなじ文章をおんなじように音読するのでも違いが生まれます。

ただ読むだけだと相手はちんぷんかんぷん。

ところが、相手のために心をこめて一生懸命説明すると何故か理解してくれます。

多少まわりくどくなったとしても分かってくれる。

逆に、ずっと簡単な話も心を込めないと全く伝わらない。

理論の中にも音の柔らかさというか滑らかさというか、そういうものが明らかにあります。

相手を思う優しさが言葉を超えたところで後押ししてくれる。

不思議なものです。

by You