親愛なるあなたへ
日本なら日本語が通じる。
アメリカなら英語が通じる。
中国なら中国語が通じる。
私たちも観光でアメリカ行ったり中国行ったりします。
するとあちら様の言葉に埋もれる。
刺激的なものにどっぷり浸かる。
その他色々とまみれた旅行から帰ってきた人に「どうだった?」って聞くと、「とんでもないとこで散々だったよ」って言う人って、実はあんまりいらっしゃいません。
こんなことがあってあんなことがあってって、新鮮な体験を話す。
とんでもないこともそのときばかりは「世界は広いですね」なんて、人生豊かになりましたくらいのことは平気で言ってのける。
家では色々言ってても世界となると急に気が大きくなる。
人間ってそんなものです。
そしたらこれを日本に応用したらどうだろう?
日本ではみんな日本語をしゃべってます。
どこもかしこも日本語だらけ。
日本語を話すだけでなぜか日本人ということになり、さらに欲を出すとそして人類みな兄弟!
人を許して寛大になりましょう、なんて立派なことを言ってるのではありません。
人に嫌なこと言われるでしょう?
意地悪されたり嫌なことされるでしょう?
相手が日本人だと思うから辛くなる。
そんなときは相手が国外の人だと思えばいいのです。
あ、この人は外国人なんだ。
日本人じゃない。
よく見ると異国の香りが漂っているではないか。
そうかそうか。
実はそうじゃないかと思ってた。
ワケわからない無茶苦茶なことも言うし。
日本語ずいぶん上手だな。
通訳一筋うん十年か。
僕は自分の国に帰ります〜。
・・・くらいでいいんですよ。
こいつクズだなとかゴミだなとか思うとき、あるでしょう?
記事に立派なこと書いてても思うときはあるんですよ(笑)
だからそのときは「こいつマジでク・・・いつから日本に?」
外国人だから仕方ないよね、と。
外国人をばかにしてるのではなくて、物の考え方ね。
でも嫌だなと思うときは本気で思うんですよ(笑)
外国での体験が寛大になれるのは、自分の国ではそうじゃないからだと思えるからです。
帰ればいつも通りの文化が待ってる。
それを、日本ではヘタに言葉が通じ合っちゃうから辛くなる。
会社でも学校でも家庭でも地域でも、自分にとって合わないところ、嫌なところってあるのです。
そんなところに自分を合わせることないですよ。
自分に合う集団って、必ずあるのです。
集団じゃなくても、自分と合う人って、どんなに見つかりそうになくても必ずいるのです。
だから安心して自分の周りを勝手に外国にしとけば大丈夫ですよ。
by You