相手を嫌うことで気づいてもらえることってあるのです。

親愛なるあなたへ

許すって大切ですよね。

許すことができれば全てのものから解放されます。

だから哲学でも宗教でも許しを強調するのですけど、許せないことってあるのです。

そのときは許せなくていい。

徹底的に嫌いになればいいのです。

いい人は相手を嫌いになることができません。

特にいい子っていうのは親のことが嫌いになれないのです。

不良になれば親が嫌いだって正面きって言えるのですけど、不良になりたくてもなれない子もいる。

そういう優しい子は自分の感情を押し殺す。

お父さんお母さん大好きなんですよ。

信じてるんですよ。

ところが、モラル・ハラスメントをする親というのはその感情を利用する。

自分を嫌いになれないように心理操作する。

もちろん無意識です。

こういうこと言うと当人は烈火のごとく怒り出すのですけど、利用している気がないのです。

世間にはそういうことがあるかもしれないけどと言いながら、自分がストライクで当てはまっていることに気づかない 。

これが怖いのです。

簡単な話、モラルハラスメントの話をして相手が怒ったり気分を悪くしたら、その人は加害者です。

これは簡単な見分け方ですね。

モラルハラスメントをする人は常に正論を述べる。

「あなた、モラルハラスメントですよ」と言われたときに怒るのは、自分の言い分を通したいから怒るのです。

相手の気持ちを軽くしたいとか、相手の立場に立って物事を考えたいという思いがない。

正論だから世の中の人も味方する。

すると、被害者は誰にも理解されずにひたすら社会の犠牲者になっていくのです。

自分が犠牲者になるだけならまだいい。

ところが、これに気づかないと同じことを次の世代にするようになる。

自分の子供に、生徒に、部下にするようになる。

延々と不幸が続く。

親子関係だけじゃないですよ。

夫婦関係でも、ひたすら奥さんに自分の機嫌をとらせている旦那。

まぁ逆の場合もあるんだけど。

機嫌を悪くするとかまってもらえると思ってる。

奥さんが自分と別れられないのを知っているのです。

モラルハラスメントをする人は自分が愛の人だと思っているが、本当は残酷なまでのエゴイストである。

自分の考えを持った立派な人間だと思っているが、本当は誰からも相手にされないことを知っている。

ただ、モラルハラスメントの被害者からは相手にされて頼られるから、自分が愛の人であり立派な人間だと錯覚する。

それで、嫌われそうになったり見放されそうになると、今度は自分が被害者を演じて相手を引き止める。

もうこの順番しかないのです。

モラルハラスメントの加害者は、被害者から徹底的に嫌われることでしか自分のしていることに気づけません。

愛されていると言われながら何故か心が晴れない場合は、すべてモラル・ハラスメントです。

そのときは相手を嫌いになればいい。

見放せばいい。

そうすることで状況が改善されるのです。

自分が救われるだけではない。

相手もそのことに気づいて救われる。

親でも先生でも上司でも、ワザとやっているのではない。

モラルハラスメントの本当に怖いところは、本気で愛だと思っていることなのです。

だから分かりにくいのですよ。

これが分かる人はものすごく少ないと思います。

今の日本はね、程度の差こそあれこのモラルハラスメントがあふれている。

モラルハラスメント大国です。

それをはかる尺度としては、人を褒める行為で見てとれる。

日本って人を褒めない国なんですよ。

僕は日本は素晴らしい国だと思ってますけど、褒めるという観点から見ると暗黒の世界なんです。

それが今の日本に課された課題でもある。

この国に渦巻く闇の正体に一人でも多くの人が気づけば、日本は必ずよくなります。

見えざる闇を断ち切る。

この記事をお読みくださる皆様には、このことがきっと分かっていただけると心から信じています。

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