浅く広く知る。

親愛なるあなたへ

今の学校教育のあり方について少し書かせていただければと思います。

戦後から現在に至るまで、学校というのは選ばれたエリートを作り出す場であった。

一つの専門に突出するように作られたシステムである。

これはサラリーマンにとって、雇われる側にとっては大変便利なシステムです。

昔は終身雇用が当たり前になっていいところに勤めれば安泰であった。

ところが今はそうはいきません。

ずーっとサラリーマンでいる方が安泰のように見えるけど、これがウソなのである。

自分一人でも食っていける経験を積む方がはるかに安泰です。

それでもまだ学校教育にこだわる。

何を言いたいのかというと、学校の競争に埋もれてきて疲れてしまった今の大人、そして今まさに埋もれている子供のことで悩んでおられる親御さん、そういう方へお話できればと思います。

学校でどうだとか、気になさらないでください。

自分の子供がいくら成績がよくなかろうが、学校というシステムになじめなかろうが、全く問題ありません。

私は比較的学校制度になじんできて大学院を出ている身ですが、役に立つことはありません。

だから今不良をやってる。

もちろん役立てようと思えば役立てることはできます。

でもそれは私が役立てようと思っているからです。

学校になじめず早く社会に出た人は色々な経験ができます。

一つの専門を極めるのも人生ですが、何か大事を成す人間は必ず「浅く広く」知ろうとします。

会社の中でも「帝王学」と言って、将来経営を任せようという若手は色んな部署を転々とさせられます。

ほとんどの大人や親は「リスクが高い」と言ってそういう生き方を拒否します。

でも今は時代が変わっています。

浅く広く知ることで不思議と実力がついてくる。

何の実力かというと経済の実力です。

これは経験上間違いありません。

学校にこだわらず少し自由に世の中を見渡す、そんな大人が増えれば、これからの世代も日本も少しずつよくなると思います。

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