親愛なるあなたへ
睡眠と体温には深い関係があります。
実は睡眠時、人間の体温は下がっています。
体温には「体表温度」と「深部温度」があって、睡眠時は「深部温度」が下がる。
なぜ下がるかというと、日中活動してオーバーヒートした体を休めるため。
仕組みとしては、血流に乗せて熱を逃がします。
すると体が今度は温かくなってくる。
深部熱を表面に逃がすからですね。
だから寝ているときには体がポカポカしています。
良質の睡眠を得るには深部温度を下げること。
中から冷やす、ということで冷たい飲み物や体温を下げるものを食べるのではなく、「一度温める」。
具体的にはお風呂に入る。
熱いお風呂ではなく、少しぬるめのお風呂。
何故かというと、体を温めると、それに反射して体は体温を下げようとします。
この自然の作用を利用しましょう。
それから、睡眠時にエアコンなどで外気温が高いと良質の睡眠が妨げられます。
肺に入る空気が温かいからですね。
そのかわり体を冷やしては元も子もない。
冷え性の方は特に辛いですから。
気持ちよく眠るために、自分の放熱温度で体を温めながら布団で完全防寒、そして外気は少し寒いくらいの方がいい。
電気毛布や湯たんぽは布団に入るときにまでしておいて、後は自分の放熱温度に任せる。
電気毛布を入れたままだと熱を逃がさずにこもってしまいます。
私は、夏よりも冬、部屋が少し寒いくらいで豊かな布団に頭からすっぽりかぶって顔だけ出すスタイルが大好きなのですが、これで気持ちよく眠れている理由がよくわかって何だかスッキリした気分なのです。
by You