親愛なるあなたへ
世の中はいい人ばかりではありません。
残念ながら騙す人もいます。
騙された人は被害者で、もちろんそれを責めることなどできないのですけれど、何度も騙されて不幸になってしまう人というのは「相手に対する期待が大きい」ことが一つの要因のように感じるのです。
例えばこんな話を聞いたことがあります。
「店長にしてあげる」と言われてものすごく頑張った。
でも、色んなことがあり逃げられてしまった。
心底信じていたのにすごくショックを受けてしまった、という話だったと思います。
詳しくは分からないのですが、その人のショックは本当に大きいものだったと思います。
人を信じられなくなっている世の中ですから、相手を信じるというのは素晴らしいことだと思います。
そこに、是非もう一歩踏み込んで。
ショックは、言わば「期待する」の反射的な感情です。
裏切られて「ショックだ」「自分は被害者だ」とずっと言ってると、「相手に期待していた自分」を振り返ることができないので、また同じことを繰り返してしまいます。
期待は言い換えると「依存」です。
DVの被害に会う方もそうです。
体や言葉の暴力を受けながらも、甘い言葉をかけられると抜け出せない。
世間の人は「そんなことあるものか」と思うかもしれませんが、私も職場で何度かそういう人に会ったことがあるのでよく分かります。
一度踏み込まれたら心優しい人や社会にまだ耐性ができていない人は抜け出せないだろうなと、と思います。
自慢に聞こえるかもしれませんが、私くらい意志が強くてもやっとでしたから。
人間は依存心が高いと騙されやすくなります。
人を信じるのは大切だと思います。
ただ、騙されて辛いときに、少し考え直してみる。
私も何度かそういうことがあって、ショックなのですけれども、「私は被害者だ」と思わずに「一つ勉強になった」と思うことで、今ではある程度人相も見れるようになりました。
話がずれてしまうのですが、どうやって人相を見るのですか、というと、肌のツヤとか、無表情のときの様子とか、瞳の具合とか、物の扱い方とか、言葉の内容やイントネーションとか、一瞬見せる動きとか・・・もう色んなものを総合的にパッと見ていわゆる「出ている波動」みたいなものを感じるのですが、そんな不思議なこともできるようになります。
騙されてしまったときは「自分は相手に依存していなかっただろうか」と、是非一つ考えていただきたいのです。
by You