人付き合いのアンチテーゼ。

親愛なるあなたへ

過去の経験から私が「いい人」への肩入れ度合はハンパない、と記事を通して重々自覚はしているのですけれども、本当に優しい人が多いと思うのです。

本当に優しいから、何かのキッカケで人を苦手になってしまうこともある。

反抗することもなく言うことをよく聞く性格から、家庭や周りの環境で劣等感を与える人間に「一人では生きていけないような錯覚」を植え付けられる。

不思議に聞こえるかもしれませんが、「逆に人を求めてしまうところ」もあるのです。

私がそうだったからよく分かるのですけれども、「人が苦手でも本当は心から人を求めている。喉から手が出るほど人を求めている」という心理状態が人間にはある。

入り込み過ぎると相手はそれに違和感を感じて避ける。

すると「私の何が悪かったのだろう」と思う。

本当は、人の苦手な人は相手と距離を開け過ぎているのではなく、「踏み込むと入り込み過ぎてしまうから無意識でそれを避けている」のです。

これが「距離感を取るのが苦手」という仕組み。

そしてどうしてそうなったかというと、「欲」を否定されてきた。

人間関係や距離感とは全く縁がないような概念、「欲」を否定されてきた。

不思議ですが、人は欲を持つと一人でも生きていけます。

優しくて純粋だから、欲を持って人付き合いすることを否定され、また自分でも否定してきた。

すると相手に依存しないと生きていけないような気がする。

ところが入り込むことで傷ついてきた。

これの繰り返しで距離感が分からなくなってしまうのです。

人との距離の取り方は「自分と相手の間に薄いガラスがあるような感じ」と書きましたが、実践方法としては「欲を持つ」こと。

「いい人」で苦しまれている方限定ですが、誤解を恐れずに言えば、相手と会ったときに「どうやったらこの人とトクな付き合いができるだろうか」と考えるといいと思います。

トクになるように、トクになるように。

すると意識が「自分のトク」へ半分向いてるから入り込み過ぎず、相手も何故か笑顔に。

by You