成功者はなぜ冷たいのか。

親愛なるあなたへ

実業家やスポーツ選手、芸能人に至るまで、あらゆる分野で出世した人で「困っている人を本気で心配する人」はあまりいません。

世間は「あの人は出世したから人柄が変わってしまった」「冷たくなった」と言うのですが、それは真実ではありません。

上に立てば立つほど、プレッシャー、重圧がかかってきます。

例えば戦国時代でいえば、殿様が「突撃」と言ったら3千人くらい人が死にます。

それを「あの人の手が怪我して痛かろうに」とは言ってられません。

その精神力で戦はできない。

トップがヤワな精神ではその歩兵の手の怪我を心配している家族ごと皆殺しにされてしまいます。

現代の荒波でもそれは同じこと。

我々が「普通」でいるうちには分かりません。

出世に必要なものが3つあるという。

それが「運・鈍・根」。

運は必要。

でもこれは筆者の理論で言えば誰でもよくなる。

最後の「根」、「根気」がいるのも分かりますね。

そして、忘れられてしまうのが真ん中にある「鈍」、いわゆる「鈍感であること」。

この鈍を鍛えていかないとプレシャーに耐えられなくなります。

「鈍感力」を鍛えるのはとても大切なこと。

以前は「優しい人」だったのに出世したら変わってしまった。

それは、鈍感力を鍛えたところが大いにあると思います。

人の気持ちに不感症になれということではなく、優しい気持ちはそのままに鈍感力を鍛える。

「人間の痛みや苦しみを理解できる人間でないと大物にはなれない」

これも一つ真実だと思います。

でもそれが見えにくいのは鈍感力を鍛えてきたから。

普段すごくシビアな社長が、自分の下積み時代を思い起こさせる人や頑張っている人と出会うと涙することがあります。

心の中には残っているのです。

すごい人はみんなプレッシャーと闘っているのだと、これは是非知っておいてほしいです。

by You