親愛なるあなたへ
世間は非常に色んなことを言いますけれど、結局時代は「個」に向かっているのですから、そういう動き方をしないとだんだん苦しくなってしまう、というのがこの筆者の見立てなのですね。
大きな組織にベッタリ属するのも一つの手ですが、簡単に言うとこういう波の荒い時代、「風を受け流すにはヨットがおトクである」ということなのです。
大きな船は帆も大きいから暴風雨が来た時に受け流せないかもしれない。
もちろんそれだけ「耐えうる体」をしているのでいきなり沈むことはないと思います。
ただ、リスクは大きい。
小さいヨットは一見転覆しやすそうですが、風の受け流し方さえ勉強すればこれからの時代は確実に有利。
高度経済成長やバブルのときは上がっていく風だけでした。
ところが今や風は「一定ではない」。
次の瞬間この方向!って暴風が吹いてきたら、大きな船は帆の向きを変えるのにすごく時間がかかるけど、自分の船ならちょっとロープを引っ張るだけ。
そしたら風に乗って波を越えられる。
たとえ転覆してもすぐ立て直せる。
ところが大きな船は「耐えうる体」をしてても、もし耐えられない風がきたらアウト。
転覆しても「タイタニック」を持ちあげられる人は恐らくいない。
このリスクを避けようと私は思いました。
個人のヨットはフリフリと風の向きに合わせて受け流しているから、耐えられない風が「定義として存在しない」ことに。
もちろんどちらでも構わないと思います。
先日会社をクビになり、飽きずに仕事を見つけて計15社目。
もはや単なる数集めのジョークにしかならないのですが、受け流し方さえコツをつかめばこれだけ転職していても人生を楽しんでいる変わった人間も世の中にはいる。
「転職慣れ」っていうのもおかしいかもしれませんが、ホントにこれは「慣れ」で、社会的な知識や人間の心理を応用するのですが、一つずつやっていくといろんなコツをつかめて転職が怖いものではなくなるのです。
おそらく転職というと、昔ほどではありませんが多くの人が二の足を踏んでしまうと思います。
それは風の受け流し方を知らないから。
暴風雨の中に一人で出ていくのは自殺行為だと思うから。
大型客船の快適なロビーで外の暴風雨が聞こえない方が安心のような気がするのですね。
でも聞こえようが聞こえまいが暴風雨が吹いているのは確か。
どんな暴風雨でも「帆が小さい」方がイザというときに被害が少ない、ということだと思うのですね。
by You