親愛なるあなたへ
離婚を勧める人間では決してないのですけれども、世間の人が離婚を恐れる理由があります。
世の中の人は離婚が不幸だと思っている。
その不幸のネタにされるのが怖い。
人を観察していると面白くて、例えば人の不幸を喜ぶ、そこまで行かなくても噂好きのケースで「あの人は別居したらしいよ」と話しているところに「ラクになるならいいんじゃない?そんなこと言ったらオレ離婚してるし」と楽しそうに話すと相手は急にブスっとするのですね。
なんでブスッとするかと言うと「面白くない」。
要は、「別居」「別れる」「離婚」の話題で「相手の不幸」を望んでいるのです。
全員がそうだとは思いませんけれども、大概の人を見ているとそうなのかな、と思います。
だからゴシップでも芸能界の人がさんざん叩かれる。
個人のことなのだからほっといてあげればいいじゃない、と思うのですけれども。
もう一度言いますが、世間の人は相手の離婚に不幸を望んでいます。
そして「離婚していない自分は幸せだ」と思う。
誤解もあるかもしれませんが、私は離婚で自由を手にいれました。
奥さんのことは心から愛していてその愛は今も変わらないのですけれども、現実的には自由を手にいれた。
離婚だけじゃなく、会社に忠誠心を立てず、言いたいことを言い、家族とも距離を置き、とにかく自由で幸せで仕方ないのです。
もちろん私は結婚で幸せそうにしている人を見ると微笑ましくなり、ずっと続くように祈っています。
その中でも、ときどきなのですが、結婚で幸せだと思っている人でも私の自由度を見るとそれに「嫌悪感」を感じる人もいる。
きっと「あの自由は羨ましいな」と心のどこかで嫉妬してしまうのでしょう。
私の場合は離婚でそんな現象が起こる。
ここまで書くと結婚と離婚のどちらがいいのか分からなくなりますね。
「離婚をためらう原因は自分の心にある」と分かりますか。
by You