残り香を残す。

親愛なるあなたへ

たくさんの人に気に入られる便利な技。

色んな人を対応するときに、あの人も相手しこの人も相手し、となるとすごく大変。

でもせっかくならいい印象を残したいですね。

そのときは、今対応している人を最後まで見送ること。

体は次の人に行ってるんだけど顔と意識は今の人のままにする。

「残り香を残す」といったところでしょうか。

一番分かりやすいのが選挙運動。

清き一票を求め街頭で会う人会う人に握手をしていきます。

そのときによく観察してみましょう。

「デキる」人って、握手しててその人と握手が終ると、手は次の人へ差し出しているんだけど会話は今の人とつながっているのですね。

そしてその人との会話が終わると、体の向きや意識が先に差し出している手に「ついて行くように」次の人へ移る。

不思議なのですが、これをやると次の人は「なんで手だけなんだ」と思わないのです。

もちろん、次の人も同じように握手が終わっても会話や意識は最後まで見送る。

何回も何回もそういう行動を繰り返していると、握手される人は相手を見ていますから「自分も最後まで大切にしてもらえるんだ」ときっとどこかで感じるのだと思います。

面白いのが、これを逆にやるとキッチリ嫌われる。

つまり握手はそのままで意識や体の向きが次の人へ移る。

やられてみると「確かに」と思うのですが。

結局、テクニックだろうがなんだろうが、最後まで大切にしてくれる人を人間は「いい人だな」と思うようになっているみたいなのですね。

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