親愛なるあなたへ
サービスの精神だなんだ、と言いますけれど、仕事さえ愛せればとりあえずオーケーだと私は思っているんです。
お客さんでも合う人合わない人がいます。
合わない人とは「会わなくていい」んだから別にそれっきりにすればいい。
ところが不思議なもので、合わないはずなのに何度も来る人もいる。
それは自分がそのお客さんのこと嫌いでも、仕事を愛していると自然にその心が伝わっているから、のように思うのです。
もちろん全部ではないと思いますよ(そこしかないから、とか事情はそれぞれなわけで)。
でも最終的に「この人、仕事を愛してるんだな、一生懸命だな」と思ってもらえたら、人って嫌いで合わないところにも来てしまうものなのです。
以前も書いたのですが、ものすごいガンコで対応もいまいちなおやじがいるけど、本当にラーメンに命かけてて味がぴか一、みたいなところに人は通ってしまう。
「本当に自分の仕事を愛しているんだな」と人は感じる。
目に見えない何か、を感じているのだと思うのですね。
「くやしいけれども通ってしまうお店」。
私もメーカーのサラリーマンだったことがありますから、じゃあこれを組織の人間関係に応用したらどうなるのですか、というと簡単に割り切れる話ではないと思うのですけれども、それでも仕事さえ愛せれば、新しい仕事任されるか異動になるか転職になるか、それは分かりませんけれどもどこかに「道」があるように思うのですね。
それから、人のことが気になる、自分がどう見られているか人の視線が気になる、という人も、仕事さえ本気で愛せればちょっとずつ変われるように思います。
嫌いな仕事を愛せ、とは難しいかもしれませんが、それでもまずは今の仕事を愛する努力をして、そして自分が本当に好きな仕事を探す。
すると、本当に好きな仕事を心から愛せる場所に行き着くようになっている、と経験上思っているのです。
by You