東洋的解決策。

親愛なるあなたへ

私たちが日本人として生まれた理由の一つにこのようなものがあるそうなのですね。

それは「正しい・正しくないではなく、受け入れる解決をしてきます」

東洋的解決策、とでも言うのでしょうか。

あれが正しい、これが正しい、というのは「西洋的な解決策」なのかもしれません。

もちろんそれも一つ「正しい」と思います。

かく言う筆者も、相談事に対してはすごい内容でも「正しいこと」はあまり言わないのですが、それでも理不尽なことがまかり通ってるところではいっぱいケンカしてきたものですから、こんなこと言う資格は0.5%くらいかもしれませんけれども。

私が「日本人は素晴らしいなぁ」と思うのは、日本人は日本をバカにされてもあまり怒らないのですね。

海外の人は自分の国をバカにされるととんでもないことになります。

ところが日本人は怒らない。

宗教の歴史を見てもそうです。

海外では他の宗教が入ってくるとひたすら殺し合いをします。

ところが、日本って宗教戦争、したことないのです。

海外との大きな宗教戦争がない。

内乱はあるのですけれども、たとえばインド独立時のイスラム教とヒンズー教の血みどろの内乱で国が分断された、みたいなのがない。

世界の宗教戦争って、ほんとに質がすごいのですよ。

それに比べると日本はとても大らか。

日本古来の宗教は「神道(しんとう)」と言います。

神道にいる神様は「八百万(やおよろず)の神」。

そこへ仏教やキリスト教が入ってきても、たくさんの神様たちが大らかな気持ちで受け入れたのですね。

だから私たちは宗派関係なくクリスマスやバレンタインやお葬式をやんわりやっているのです。

「日本人はナメられている」と言う人もいるのですが、もちろん世界と渡り合うためにはそれもあるのかもしれませんけれども、血統の源流に流れるこの「東洋的解決策」を見事に実践している素晴らしい民族だと私は思っているのです。

私たち日本人は素晴らしい。

元気がなくなっている日本は、受け入れるその「器」にもっと自信を持っていいのではないでしょうか。

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