時代背景。

親愛なるあなたへ

「パクッて自分のものにしようね」

塾でもこれが口癖になってしまって。

勉強だけでなく色んな物事、人生論や不思議な話もしかりですよ。

こんなこと言うのも変ですが、個人的に弟子を持つ、という考えが私にはないのです。

色んな師匠に教えを乞うてきましたけれども、私が師匠になることはない、と。

どうしてそう思うのか。

やはり、「時代背景」が一つ理由なのだと思います。

お釈迦様でもキリストでも、ああいうすごい人たちは今の世でも通じるように説法したり、あるいはその説法が曲解されるところまで見通しているわけですが、我々凡人がそのようなことはなかなかできない。

時代によって全く役に立たない、逆に害悪にさえなりうることもある。

時代は少しずつ少しずつ変わっていくのですから「茹でガエルの原理」ではありませんけれども、気づいたときにはもう手遅れ、みたいなことはなるべく避けたいのです。

だから、「師匠がこう言ってました」ではなく「あたかも自分の考え」のように受け止めてもらえれば、後世が時代に合うように「内容を転換」しながら世の中の真理というものが上手く伝わっていくように思うのです。

人間は自負心がありますからどうしても「自分が伝えた」と思いたくなるところもあるのは分かりますけれども、別のやり方もあるんだ、それでもいいんだ、と一つご提案できればと。

by You