親愛なるあなたへ
不思議に聞こえるかもしれませんが、健全な心というのは、「いつでも逃げ出す準備ができていること」だと思うのです。
鬱や自殺に追い込まれてしまう人は、組織や周りの大人、特に影響力のある親や育てた人から「逃げてはいけない」と無意識に教え込まれているのです。
逃げよう、逃げよう、でも一方でつながっておこう。
この微妙な心の機敏が安定した精神をもたらします。
いつでも逃げ出す、というと非常に弱々しい姿を想像しますけれども、実はこれが相手にも負担を与えず人間関係も良好になるという。
世の中で人が怖くなく、鬱にもならず、人間関係で自殺もしない人は必ずみな無意識的にこれを実行しています。
心の距離感が分からなくなってしまうのは、切るか、入り込むか、の二者択一になってしまうから。
単純に、それは「いつでも逃げていい」という心の空間を誰も教えてくれなかった。
そういう空間があると今分かったのですから、もう大丈夫でしょう。
by You