医学が発達した意味。

親愛なるあなたへ

医学の発達は考えてみると奥深いもので、何故なのだろうと。

要は「死にたくない」ということです。

死に抗う学問と言われることもあります。

今までは「人が死にそうだ」「では救わなくては」という、いわば無意識反射のような、それが何故、ということもなしに「生命は尊いものだから」という分かったような分からないような命題の上に成り立っていたと思うのです。

もちろんその命題は決して色褪せるわけではないのですけれども、「じゃあ何故生きたいの?」という疑問がここに始まると思うんです。

平均寿命が長くなり、人生80年90年という「なかなか死ねない」時代に突入した我々が、人生の意味を本気で考えるために用意された技術だと、そのための一過程であるように思うんです。

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