親愛なるあなたへ
「先生にとって怖い生徒とかいないんですか?」
「例えば?」
「何か指摘されたりとかあるじゃないですか」
「別に怖くないけど・・・」
「なんで?」
「隠さないからじゃない?」
先日教室の中でこんな会話がありました。
個人的にはそういうことに関して恐怖は感じないのですね。(もちろんヤバそうな感じで怖いというのはありますけれども・・・)
自分の知ってることは教えるけど、知らないことは知らないと言う。
常識とは違う、自分が本当に思っていることを話す。
指摘されれば謝る。
先生や大人でも「あの子は何考えてるのか分からなくて怖い」「こちらのことを見透かされている感じで怖い」という人がいるのです。
それは、正直ではないからのように思います。
子供たちに対して正直でない。
自分に対して正直でない。
間違ったら間違ったで謝ればいいし、知らないことは知らないと教えてもらえばいい。
私も世間に対しては、大人に対しては見栄を張ります。
それは世間にはいろんな力学が働いているから。
でも、子供たちは本当に純粋な存在ですから謝るときちんと許してくれます。
知らないことはちゃんと教えてくれます。
それなのに我々は見栄を張る。
先生というのは偉い職業ではなく、生徒さんに対する見栄を克服する訓練生なのだと、そう思うんです。
by You