潔い欲。

親愛なるあなたへ

「人間の欲には際限がない」と言いますが、それを本当の意味で理解するのはそれを体験することによってだけかもしれません。

体験していないのに周りにそれを言いふらすのは何かがズレているのかもしれない。

普段は気づきませんが、我々は自分の自尊心を満たすために常にあらゆることをカモフラージュするようになる。

ブランドバックを持っているとか学歴を自慢するとか会社の肩書きを自慢するとか、そういう分かりやすいものは「私は自尊心を満たしたいのです」と大手を振って言っているので非常に潔がよい。

周りからみると嫌かもしれませんが、人間の生き方としては非常に潔い。

ところが、「自分は人間として立派であると思ってもらいたい欲」は周りから見ると立派だけど筆者としては潔さに欠けるのであまり好きではない。

「欲には際限がないから今で満足」というのは、それを体験した人が初めて分かりうるもので、本当にそれを知っている人なら欲を求めている人を否定はしないものだと思います。

相手が上手くいくアドバイスとしてすることはあっても。

筆者は欲の申し子みたいな人間なのでひたすら欲の重要性について述べてきたのですけれども、それでもここのところ「自由という欲」を満たしてきて、さらなる欲を満たすために自分のとった行動が間違っていると反省しなければならない経緯が実にたくさんありまして。

これはいかんなぁと初めてその本当の意味に気づいたところがあります。

難しいのは気づくタイミング。

全てを手に入れてしまってからそれに気づくと没落するかもしれないし、手に入れたのに不幸になってしまうかもしれない。

「人間の欲は際限がない」という言葉で大切なのは気づくタイミング。

早いと周りが不幸になり遅いと自分が不幸になる。

だから小さいことでもいいからまずは自分の欲を満たしていくのが大切だと、それが私の考える「潔い欲」の正体です。

by You