他人も比較優位を望んでいる。

親愛なるあなたへ

比較優位は日常生活そのもの。

会社の中で上司に決裁してもらうときには、それぞれのメリット・デメリットをまとめておいて提案する。

ゼロから決定を求めると上司はいくつも案件を抱えているから「もういい」と突っ返されてしまうのも立場上そうならざるを得ないでしょう。

逆に上司が部下に指示するときも何をすればいいのかを比較優位で示しておけば部下が判断しやすい。

比較優位するひと手間を上司が与えれば、そのときは大変かもしれませんけれども、部下も比較優位で判断して行動するようになる。

その結果、自分のところに上がってくる決裁も比較優位の状態で持ってくるようになるから、最終的に自分がラクになる。

私は予備校の授業用に資料を作っているのですが、学生さんでさえこの比較優位の対象である。

受験科目という大量の情報に埋もれている中で比較優位を切実に求めている。

今ここでは何が大事なのかを明記して、いろんなアプローチがある中、自分にとってのメリット・デメリットで知識の入れ方を変える。

やることを変える。

他の細かい知識はとりあえず置いといて、何に着目すれば答えやすくなるのか、というような。

比較優位は相手のためでもあります。

by You