愛情と損得勘定。

親愛なるあなたへ

愛情とは「本当に相手のためを想う」ということです。

子供への愛情。

それは、「その子にとって最善の道を想う」ということ。

「その子にとって一番トクになる道を想う」ということ。

私が世の中をぐるっと見てきて、多くの人は「その子のため」と言っても、実は自分の希望を優先している場合が多い。

分かりやすく学歴の話をしましょう。

私は学歴社会で育ってきた後それを捨てた生き方を始め、両方を経験しているのでそれぞれのメリットとデメリットを知っています。

たとえば、お子さんに夢や目標があっていい大学に入れてあげたいという「愛情」がある。

でも、勉強しないお子さんに腹を立てたり、塾にかけたお金をもったいなく思う人、やる気の出ないお子さんに裏切られた被害者意識を持つ人がいたとします。

「自分は子供のためにこんなにやっているのに」

でも、愛情とは「本当に相手のことを想う」ということ。

お子さんはもしかしたら目標が変わったのかもしれない。

行きたいけど勉強が嫌いなのかもしれない。

何か他に悩みがあるのかもしれない。

本当の愛情であればその意に必ず添えます。

もし添えないのなら愛情ではなく「自分の希望」なのでしょう。

逆に、勉強だけの人間に育てたくない、という人。

学歴アタマのデメリットをよくご存じで、その子に「本当の実力」をつけてほしいと思っているのかもしれません。

でも、その子が目標があって大学に行きたい、というのなら。

「勉強勉強の人間に育ってほしくない」というのは、もしからしたら学歴に対する劣等感を埋めようとする「自分の希望」なのかもしれません。

その子にとって一番トクになるような道を本気で考えるなら、あらゆることを受け入れられるでしょう。

愛情とは、「究極の損得勘定を使って相手の全てを受け入れること」です。

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