性欲の方向性。

親愛なるあなたへ

性欲というのは普通は他人(それが異性であれ同性であれ)に向くものだと思いますよね。

しかしながら、性的概念に関する壁が崩れつつある現代(これは非常に喜ばしいことであります)、恋愛感情は持つけれども性欲は持たない、性欲は持つけれども恋愛感情は持たない、などの多様なパターンも認識されています。

その中で、性欲はあるけれども他人に向かない、という場合もあるのですね。

これもたとえば画面の向こうの人間なら向くけれども、現実には向かない、もしくは二次元やアニメの中のキャラクターには向くけれども、現実には向かない、そして、女装や男装、その他コスプレという、自分自身への変化のみが性欲のスイッチになることもある。

ストレートから見れば後者はすべてマイノリティーになり、それがなにか「コミュニケーションの欠如」とも捉えられたりするのですけれども、そんなことはないんだなと最近実際に体感してみたのです。

それが、筆者が浴衣を部屋着として着出したことなのですが、どうも浴衣コスプレマニア、ではないのですが「なで肩」なものですから浴衣がピシッときまる。

するとそれがなぜか自分へのセクシャリズムが開花したのかは分かりませんけれども、浴衣を着ているだけで性的なものが満足する、という感覚をちょっと味わったのです。

別に気持ちいいわけでもないですけれども、浴衣を着ている自分に酔っている、と言われればそうなのかもしれませんが、性的概念の他の世界を垣間見れたような気がしました。

by You