さらし者の刑。

親愛なるあなたへ

銭湯に行きますと、不可抗力的にその裸体をさらすことになります。

銭湯は、実は大変ストイックなリラクゼーション空間でもあります。

なんだかんだ言って人間はお互いの体を見てしまうもの。

さらには鏡越しに嫌でも自分の体を見てしまうもの。

特に銭湯の脱衣所に置かれている鏡は「銭湯が嫌いだ」という人の気持ちを代弁するかのような、これでもか!というくらいデカいものですから、全身の現実がありありと突きつけられるわけです。

「みんなジャガイモ」「みんなで入れば怖くない」のはずなのですが、しかしながら実際は筋肉の付き具合やビール腹の出具合、さらにそれを越えてその人の生活習慣や性格などまでさらすことになるかと考えると、それなりの備えをしてから望みたいものである、と。

筆者が銭湯に行く理由は、気持ちいい半分、健康のため半分、そしてプラスアルファで自分への戒めのような部分もあります。

夏に海に行くため筋トレしたりダイエットしたりする感覚に似ているでしょうか。

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