見た目の抑止力。

親愛なるあなたへ

「見た目が非常に大事だ」というのは、欲が大事だ、と同じくらいこのブログの中で首尾一貫言い続けていることなのでありますが、それは人様からどう見られるのか、というのが個人や組織の利益に直結するだけでなく、国や社会の安定を守る「抑止力」にもなっていると思います。

たとえばパトカー。

これは不思議なのですが、軽のミニパトが走っているよりも、重厚なクラウン仕様とかスポーツカーのスカイラインGTRをさらに改良した緊急車両を目にする方が、「捕まりたくない」と思う。

警察に普段お世話になることはなかなかないと思うのですが(筆者個人は過去に車で色々やらかしましたが)、何かのタイミングで警察官の方と接するときに「そういうすごい車」から出てこられた方が緊張しますね(笑)

よくよく考えれば重厚な車から出てきた警察官の拳銃がより強力なわけでもないし、より強い法律が適用されるわけでもない。

なのに、反射的にそういう心理が働く。

逆に自転車をこいでいる警察官の方を見ると妙な親近感が湧く(笑)

心理学というのは非常に大切で、今予備校講師をしていますがその他にもいろんな仕事をしてきた身ですのでそのあたりは一応分かっているつもりではあります。

なので、この記事に書いてあるような真面目なことを展開する、あるいは神という不思議な話をする人の中には「見た目はどうでもいい」という、全てを解脱したような方もいらっしゃるのかもしれませんけれども、その解脱の中で安心してこの日本で生活していられるのはそういう抑止力のたまものであって、そこに見た目が少なからず寄与している、ということも考慮に入れると現実と悟りの接点が得られるのではないかと、そんな風に思うのでありますね。

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