親愛なるあなたへ
美をつくる場所。
それはヨガやエステとは限りません。
見た目の美しさを重んじることを「審美性」と言いますが、「神美」というものを、まさにその名の通り審美に変えることも可能なようです。
神社での作法。
二拝・ニ拍手・一拝。
この作法を美しく行うことによって「審美」につながると実感した本日であります。
「神さまが嫌う最悪参拝 仏さまが喜ぶ最良参拝」(著:大野 出)という本を読んでいるのですが、こちらで教えていただきました。
この本は素晴らしいですね。
まだ読み途中ですが神社好き、いやそれを経由した「美しくなりたい人」には是非ともお勧めです。
神美から審美へのポイントである、「拝」。
会釈は15度、普通礼は30度、最敬礼は45度ということですが、神さまの前での正式な礼はなんと「90度拝」。
しかし、なかなかやり方が困難。
自分ではしているつもりでもできていなかったり、不格好であったり。
90度拝の作法。
立った状態で手を前で自然にそろえ、腿(もも)から膝(ひざ)に向かってその手を滑らせます。
手の指先が膝の下の部分につくとその時点でほぼ90度の礼になります。
さらに、首から上は動かさず、背中を平らにした状態で、お尻を後ろに突き出しながら上体を倒すと、自然で美しいフォームになるそうです。
実際にやってスマホで自撮りしてみると、なるほど!美しい!!
自分で美しいと言うのもおかしいですが(笑)まさに「審美的」であります。
正直かなり腰に負担が来ますので、体力的にきつかったり、腰を痛めている場合は大野先生もおっしゃっているとおり無理をなさらず可能な範囲でやるといいと思います。
やってみた感想も書いておきますと、まず、手はおヘソのあたりで組むのではなくて、本当に滑らせます。
よくデパートの店員さんが深々とお辞儀をするようにおヘソの前で手を組んで今回の90度拝をやってみたのですが不格好になりました。
手を滑らせるとなんだか「貞子」のようになるのではと思うのですが、これが不思議と美しくなるのですね。
90度の角度を知る位置として手を滑らせるのではなくて、手を伸ばして、腿にそって本当に滑らせながらお辞儀をするとまことに美しい。
確かに神職の方もそのようにされていて、「きれいだなぁ」と感動したことを思い出します。
もう一つのポイントは変な話ですが「お辞儀をしようと思わないこと」。
お辞儀をしようと思うと、どうしても首が垂れて背中が丸まってしまいます。
なので、感覚的には「90度も体を折ってるのになんか前方が視野に入るな」くらいの感覚でオーケーだと思います。
さらに、「ちょっと恥ずかしいなと思うくらいお尻を突き出す」とさらに美しくなります。
週3回以上神社に参拝することを推奨した記事もありますけれども、毎回実践すれば美しく礼をする癖、それがさらに自然に姿勢や仕草などに応用され、きっと「神美」からの「審美」につながっていくことは間違いなしと、これは太鼓判でありますね。
神社の参拝で心は軽やか、神様と仲良くなってご利益、さらに所作見目麗し・・・と是非ともオススメです。
p.s.
腰に負担がかかるばかりか、神様にも「心ここにあらず」と失礼で周りに人にも見苦しく映ってしまいますのでどうぞ動作はゆっくりと。
by You