時代を作った人。

親愛なるあなたへ

作家で元東京都知事石原慎太郎さんがお亡くなりになられました。

小生は政治に疎いものですから全くその方面は分からないのですけれども、それでも「世代」ですのでテレビで「石原節」と呼ばれる独特の主張をされていたのをよく覚えています。

弟さんがかの映画スター・石原裕次郎さんであり、ご子息様方も私たちに近しい存在といえば俳優で気象予報士でもある石原良純さんなど、華々しい顔ぶれ。

政治が分からない私であっても、当時の映像からカリスマ的な威光を放っておられ気になる方でありました。

人生の師のお一人として尊敬している元大阪府知事橋下徹さんと公私とも交流があったそうで、最後にお会いした別れ際に石原さんが橋下さんに「友よ、ありがとう」と声をかけられ握手をされたという記事に何とも言えない想いがこみ上げてきました。

政治局面ではお互いに色々あったのだと思いますけれども、「違う角度からものを切り込む共通の勇気と気概」のようなものを感じるところから、石原慎太郎さんにも「同じにおい」を感じていたので気になっていたのかもしれません。

御著書も拝見したこともなく本当に何も知らないのですけれども、先の「におい」で言うならば「時代の風雲児」が一人、去られたようなそんな感じがいたします。

作家としても時代の申し子であったとのこと、一橋大学に在学中でいらっしゃった1956年、小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞されその後もベストセラーを次々と発表。

作家などと大きなことはできませんけれども、こうして文書を書く一介の人間として、政治活動で国を動かし国民感情を動かし、様々な功罪を世間から嵐のように畳みかけられる傍らであっても作家活動を続けられベストセラーを生むというバイタリティーあふれる姿に憧れの感情もあってか、日本としての大きな喪失のような気さえしてきます。

橋下さんのコメントにもありました、本当に「人生完全燃焼された」という生き方に、このような節目にその一コマだけでも触れさせていただけたそのご縁。

心からのご冥福をお祈り申し上げております。

どうか安らかにお休みになられますように・・・

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