多様性の証明。

親愛なるあなたへ

新学期が始まりましたね。

予備校でも新しい生徒さんが来年へ向けてスタートし、一週間。

おかげさまで私は講師歴が今年で5年目になり、これまで色んな生徒さんを見てきましたが毎回思うのが「一つの答えに対して実に多種多様な『間違い』がある」ということ。

クリエイターの立場からしてもあらゆる発想を大切にしたい小生でありますので、そもそも画一的な受験業界に飛び込んだという矛盾はあるのですが(汗)これこそが「世の中の多様性の証明である」と。

生徒さんに何故そう思ったのかを聞く度に「なるほど」とうなずくものばかり。

人間は「適当に何かを答える」ということは実はできなくて、必ず根拠があるものです。

よく「適当なこと言うんじゃない」と言いますが、人間は適当に答えることはできないのですね。

なのでその根拠を探る。

ある程度数が集まれば「根拠の平均化」ができて「こう思ったんじゃない?」と言うと同意してくれるケースも多々あるのですが、それでも次から次へと「新しい着眼点」にこちらの気持ちが引き締まる思いがします。

アパレル業界でも映画業界でも「これでもう終わりか」と思われても新しいアイディアが次々に生まれ作品化されます。

そういう無限の知ともいうべきこの世の不思議を、画一的な「こうに決まってるだろ」という一言で終わらせてはいけない。

現在の日本の教育はそれとは対極の世界にあるのは重々承知の上なのですけれども、日々の中にふと見られるこうした「無限の知の扉」との出会いは是非とも大切にしていきたいものです。

by You