親愛なるあなたへ
仕事柄、この時期は1か月ほどの長期休みに入りました。
出講時間が極端に短くなる2月から見れば相当する期間はおそらく2か月以上になろうかと思われます。
仕事を入れようと思えばできなくはないのですが、個人事業主として苦労の末生計の波に乗らさせていただけた最大の恩恵として。
毎年この時期に思うことがあります。
私はこの時期を「死ぬ直前の病床の窓際」と呼んでいるのですが、人は忙しくしているとどうしても自分の人生が見えなくなりがちです。
リセットするにはやはり「一人でいるまとまった時間」が必要で、それに出会うのが病院のベッドの上であることが多いのだと。
過去を振り返るのですね。
まとまった時間を一人静かにすると人間は必ずそれまでの自分を振り返る。
表現はあれですが、ポイントは「一人寂しく」なのです。
サラリーマンでメーカー勤め、そして飛び出して極貧生活の中倒れるまでアルバイトで働かなくてはならなかった時期、そのどちらも経験している自身、まとまった休みを取るのが非常に難しい現実は百も承知しています。
子育てや家族の介護、色んなことがあります。
数日でもいい、1日でもいい、数時間でもいい、まとまった一人の時間。
それをまとう知恵を振り絞る。
何もない時間。
病院で出会うはずのその時間。
それを元気で歩ける今見つける勇気も、この目まぐるしい現実の世界で片や絶対的な立場を占めるのであろうと、そう思われるのですね。
by You