親愛なるあなたへ
僕は、「手続き」が大好きです。
役所、銀行、郵便局、インフラ関係。
専用の用紙に必要事項を記入して、印鑑を押して、決められた期日までに決められた窓口へ提出します。
与えられた期間が短いときには、段取り力が問われます。
僕は、転職のときに様々な手続きが重なって、丸々2週間、手続きのみで終わってしまいました。
一日中走り回っていて、丸々2週間です。
他の用事が、全くできませんでした。
手続きって、こんなにかかるものなんだ、と初めて思いました。
でも、全然苦痛ではありません。
楽しいのです。
世の中はこういう仕組みになっているのか、と勉強することができるからです。
僕は前の会社で事務職をしていたため、書類を触ることには慣れています。
外回りから事務職へ異動になったときは、書類を扱うことにものすごく抵抗感がありましが、今では得意分野になっています。
事務というのは簡単で誰でもできそうですが、そうではありません。
書類を扱う仕事にも、確実に経験が存在します。
申請書や契約書を何千枚、何万枚と触って目を通すと、書類の見方が分かってくるのです。
ポイントがつかめてくるからです。
手続き・書類のポイントを押さえるというのは、自分で何かを始めるときの最初のスキルになります。
世の中は、甘くない。
誰かが手取り足取りして教えてくれる訳ではないからです。
学校で勉強した内容というのは、世の中では直接役立ちません。
それよりも、学校で習わなかったことの方が、生きていくためには圧倒的に大切になってくるのです。
その中の一つが、「手続き」なのです。
手続きがメンドクサイという人がいます。
これだけのために、なんでこんなことをしなくちゃならないんだ、と文句を言っているのです。
僕は、「そうですよね」と話を合わせていますが「この人は独立とは一生無縁だな」と思っています。
それは、その人が世の中を知らない、ということです。
知識面のことではありません。
基本的な考え方のことです。
自分に与えられているもの、利用しているものは当たり前だ、と思っているということです。
事務職で手続きを学ぶと、手続き一つ一つにすべて意味があることが分かってきます。
事務を知らない人は手続きの改善要求ばかりをしますが、本当はそれぞれの意味を知った上でなければ、説得力はないのです。
手続きを楽しめる人は、独立することができる人です。
僕はまだ独立していませんが、それを強く感じます。
世の中のシステムに柔軟になれるからです。
手続きに文句ばかりつけている人は、頭でっかちで柔軟性がありせん。
会社に頼っているときはそれでも生きていけますが、独立した瞬間につぶれてしまいます。
独立できる人は、どんな手続きでも「ここではこういうシステムになっているのか」と受け入れることができる人です。
僕は、必要書類のセットが多くて、煩雑であればある程、気合いが入ります。
by You