親愛なるあなたへ
人を指導する、というのは体力と精神力が試されます。
相手に嫌われるのが前提だからです。
人は何歳になっても、できるだけ相手に良い印象を与えたいと思う生き物ですから、そこには強靭な精神力が必要になります。
そして、精神力に常に影響するのが、体力です。
この二つを鍛えておかないと、リーダーは務まりません。
威圧感で相手を押さえつけるのは、リーダーとは言いません。
恐怖を相手に植え付けると、相手を操作しやすいので簡単ですが、リーダーがやるべきことではありません。
支配することは、相手を成長させることではないからです。
リーダーは、常に相手を成長させなければなりません。
それと同時に、自分も成長していくのです。
リーダーは、「成長の共有」をもっとも大切にしている人なのです。
リーダーも人間ですから、自分の労力に成果がないと消耗してしまいます。
リーダーのエネルギー源が、部下の成長です。
僕は、先日、アルバイトの高校生を厳しく叱りました。
遅刻の常習犯なのです。
周りは「高校生だから」と厳しく指導してくれる人がいませんでした。
でも、確実に彼の信用は下がっていました。
僕が今まで彼を厳しく怒ったのは、その一回だけでした。
すると、思わぬプレゼントが僕を待っていました。
あるとき、彼が無断で仕事を休んで連絡がつかないときがありました。
職場仲間の間で「彼は、とんだね」と囁かれました。
無断で仕事を辞めることを「とぶ」と言うのです。
諦めの雰囲気いっぱいの中、翌日、彼が現れました。
僕は、彼の勇気に、感動しました。
「見直したよ。普通は逃げる。よく来たね」と彼に伝えると、「店のドアの前で、足が立ち止りました。でも、筋を通さなきゃと思ったから」と言っていました。
その後、彼の本心を語ってくれました。
諸々の事情があったそうです。
その後、彼の遅刻は完全に治りました。
リーダーのやりがいを、感じました。
僕は将来、必ず、リーダーになります。
by You