親愛なるあなたへ
雑用をつまらない、と言う人がいます。
自分はこんなことをするために会社に入ったのではない、と言っているのです。
新入社員だけではありません。
親や教師でもそういう人がいます。
「高校、大学でこれだけ学んだのだから、そんな仕事をしないでもっと良く考えなさい」と言うのです。
でも、世の中の仕事に雑用はありません。
雑用と勝手に決めつけているのは、本人だけなのです。
僕も社会に出たばかりの頃、雑用を嫌がっていました。
でも、前の会社で事務職へ異動になってから、考え方がガラっと変わりました。
異動先では、書類の処理はもちろんですが、ゴミ捨てやお茶出し、郵便物の配布から「ちょっと〜取ってきて」という依頼まで、全てこなしました。
いわゆる「何でも屋さん」です。
でも、人間は人生で一度、この「何でも屋さん」を経験しなくてはいけません。
「何でも屋さん」を経験すると、一つ一つの仕事の重要性が分かります。
組織というのは、どの仕事が欠けても機能しないのです。
自分はこれだけの売上をあげた、こんなシステムを開発したというのは、無数の仕事に支えられているものなのです。
これは、「何でも屋さん」を経験しなければ分かりません。
どんな仕事にも一生懸命になれる人には、必ずチャンスがめぐってきます。
僕は、事務の本職以外にも、頼まれた小さな仕事をいっぱいしてきましたが、どれも手を抜かずにやってきました。
あるとき、システムに関する仕事に携わるようになりました。
当時、パソコンの知識が全くありませんでしたが、一生懸命勉強しました。
最終的には、部内のシステム管理者の立場に立っていました。
小さい仕事を一生懸命こなす人は、必ず大きな仕事ができるようになります。
あなたが「雑用」と思っていることは、実は成功のためのチャンスボールなんですね。
by You