ビリになるのは、偉大なことだ。

親愛なるあなたへ

ビリになると、落ち込みます。

それは、「ビリ」イコール「最もダメ」と考えているからです。

でも、競争というのは、必ず限られた集団の中で行われます。

世界を舞台にした大会でも、70億人到達を目前とした全人類をふるい分けして行っているわけではないので、データは完全ではありません。

ビリは、別の世界ではトップなのです。

ラソンを見ていると分かると思いますが、スタート直後はランダムだった人の流れが、そのうちいくつかのまとまりになります。

先頭集団は先頭集団のペースで走っていきます。

先頭集団の中でビリになるとダメになったように感じますが、空中カメラから見てみると、全集団の中で圧倒的に前方で走っているのが分かります。

僕は高校受験時代、目指していた学校がありました。

なんとかスレスレで受かったものの、入学後は授業のレベルについていけず、毎回テストで散々な結果でした。

物理学で「2点」をとったこともあります。

でも、たとえ圧倒的にビリでも、その世界で競ったことに、意味があるのです。

ビリになるということは、挑戦しているということです。

結果ではありません。

大切なのは、自分がどのレベルの世界で競っていくか、ということです。

あなたが今ダントツでビリになっているということは、自分より何倍も大きい壁に挑戦するという、高い志を持っている証拠なのです。

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