親愛なるあなたへ
僕はカラオケに行くと必ず歌う歌があります。
徳永英明さんの「夢を信じて」です。
カラオケにあまり行かないので、持ち歌が少ないです。
でも、好きな歌はその世界に入り込んで歌います。
入り込み具合がすごいので、周りがビックリします。
僕は「夢を信じて」を歌うと、毎回涙がボロボロこぼれてきます。
自分で歌って、自分で泣くのです。
僕は歌詞を自由に解釈します。
本当は歌詞は決まっているのではなくて、その意味は歌う人それぞれが決めるのです。
僕は「夢を信じて」の一つ目のサビと二つ目のサビが、過去と未来の自分が対話しているように聴こえます。
「夢を信じて生きてゆけばいいさと、君は、叫んだだろう」
夢を忘れてしまった大人に、子供の頃の自分が語りかけているような気がします。
「心のままに生きてゆけばいいさと、君は、笑っただろう」
何を信じて生きていけばいいのか分からない思春期時代に、大人の自分が優しく諭しているような気がします。
カラオケは、僕にとってはエンターテイメントではなくて物語です。
一曲歌うと、映画一本まるまる見た満足感に浸ります。
カラオケボックスで感動が生まれるのです。
感動できなくなったのを他人のせいにしてはいけません。
社会のせいにしてはいけません。
感動は、自分で作り出していくものです。
自分で作り出していくのですから、感動も無限なのです。
by You