気づきとは、出発したとたんに着いていること。

親愛なるあなたへ

気づきというのはだんだん訪れるものではありません。

ふとした瞬間に急に訪れるものなのです。

「なぁ〜んだ、そんなことなのか」と腑に落ちる瞬間が、気づきの瞬間です。

気づきの予感というのは、あります。

予感は幅を持っているのですが、気づくという行為はほんの一瞬のことなのです。

気づこうとしてテクテク歩いていったらゴールした、ということはありません。

スタートしたら「ヒュン!」と一瞬でゴールに着いているのが、気づきです。

「気づく」には途中の道がありません。

後戻りができないのです。

一度気づいてしまったら、後戻りすることがありません。

気づきと勘違いは、別物です。

全くの別物ですけれども外から見ると見分けが難しいのです。

でも、勘違いというのは後戻りすることができます。

迷いがあるからです。

迷いはスタート地点とゴールの間に無限の距離があります。

「あれ、やっぱり違ったかな」と思うようになるのです。

内心どこか不安なのです。

気づきには迷いがありません。

何故だか分からないけれど後戻りできないなと思うのです。

すると、「どうしてみんな分からないんだろう」と思うようになります。

気づきとは、「こんな簡単なことなのにどうしてみんな分からないんだろう」と不思議がるようになることです。

これから先、僕の知らないシンプルな世界がどれだけ広がっているのだろうと想像すると、ワクワクします。

by You