親愛なるあなたへ
お金はいつの時代も悪いものとして扱われてきました。
情報操作で歪められてきたものが私たちの記憶に張り付いてしまったのです。
金の切れ目が縁の切れ目と言います。
これは一つの格言です。
お金は人の命を救うほどのエネルギーを持っていると書きましたけれども、人間関係にまで影響を与えるのです。
でも、それはお金が悪いからではありません。
「お金のない状態」が悪いのです。
お金のない状態で関係がこじれているのに、人間はそれをいつもお金のせいにしてきました。
お金が悪いのだと決めつけてきました。
何故ならそうした方が分かりやすいからです。
お金がない状態には複雑なファクターが絡んでくるので目を向けるのが煩わしいのです。
これは組織にいれば分かります。
組織と言わなくても、学校を含め、子供のときから経験してきたグループ活動を思い出せば分かります。
グループでは誰か一人が悪者になると団結します。
それはその人が本当に悪いのではなくて、身代わりになっているのです。
グループがゴタゴタしているのはもっと複雑な背景があるのに、身代わりを置くことであたかもまとまったように見えるのです。
これをスケープゴートと呼びます。
直接的な原因ではなく、他の対象に責任転嫁する社会心理学的な要素です。
お金をスケープゴートにしてしまう人は豊かになることができません。
お金の持つ巨大なエネルギーは常に中性です。
いい方にも悪い方にも使えるのです。
お金を悪いエネルギーとして使うと人間関係もこじれてきます。
お金がない状態を悪く解釈するだけで豊かさ意識に目を向けないと、当然ご縁もなくなります。
お金持ちになることができる人は、お金が絡んだ問題があっても本当の原因はもっと別の場所にあることを知っているのです。
お金というのは不思議な存在です。
究極は幻想であるからこそ不思議な存在なのですけれども、本来、そこに直接の原因を見出すことができるはずはないのです。
お金に責任転嫁するのはやめましょう。
お金は、責任転嫁する人ではなくて、自己責任を取れる人と友達になりたがっているのです。
by You