親愛なるあなたへ
「サーカスの象」という例え話があります。
サーカスで曲芸を披露する象は足を細いクサリでつながれています。
巨体をもってすればクサリなど簡単に引きちぎることができます。
逃げようと思えばいつでも逃げ出せるのです。
それなのにどうして象は囚われの身になっているのでしょう。
それは、象自身が逃げることは不可能だと思っているからです。
サーカスの象は子供の頃からクサリにつながれ自由を奪われて育ちます。
逃げられないという洗脳を与えられるのです。
洗脳されて育った象は自分にはクサリを切る能力がないと思い込みます。
でも、実際は体がみるみる大きくなり、本来持っている野生の力を手に入れるのです。
力を手に入れているのにそれを発揮できないのは、自分にはそんな力がないと思い込んでいるだけです。
外から見ている人間は何ておバカさんなんだと思ってしまいますけれども、実は僕たちもおんなじなのです。
神様に何ておバカさんなんだと笑われているのです。
神様は、そんなちょろいヒモくらいさっさと切って飛び出そうよと言ってくれているのです。
誰もがクサリにつながれて育ちます。
クサリの力は、確かに強い。
真っ白で生まれてきたところに抵抗することなどできません。
でも、いつか自分の力で抜け出すことができるのです。
抜け出す選択をすることができるのです。
力とは、選択する力のことです。
決断する力のことです。
誰にでも備わっているのです。
狭いサーカス会場なんか抜けて、ひと暴れしてやりましょう。
by You