親愛なるあなたへ
社会に出ると厳しい環境に置かれます。
厳しい中で頑張ることは大切ですけれども、落とし穴に注意しなければなりません。
人は、慣れが生じるとそれが当たり前だと思うようになります。
逆境は精神を鍛えるために貢献してくれます。
けれども、慣れてはいけないのです。
慣れると後輩に同じ指導をするようになります。
オレが乗り越えてきたのだからお前たちも乗り越えろ、という理屈になります。
逆境を押し付けることが美学になってしまうのです。
そこには進化がありません。
甘やかせと言っているのではなく、何も考えずに慣れてはダメだということです。
どんなに厳しくてもこれが普通だと思ってはいけないのです。
必ず改善点があるはずなのです。
厳しい環境で悲壮感に浸っている自分に満足してはいけません。
理不尽な環境に置かれたとき、慣れようとするのではなく、「何か意味があるはずだ」と捉えることが大切なのです。
意味を探せば、慣れずに済みます。
理不尽な環境から抜け出す決断ができるかもしれません。
全ての厳しさが美徳ではありません。
無意味な厳しさは、運を下げます。
それにはどういう意味があるのかを常に考えれば、厳しさですら、自ら選択していくことができるのです。
by You