親愛なるあなたへ
日本人って、苦労大好きなんです。
苦労大好きだから、人生は苦労しなくちゃいけないと思ってる。
苦労した後じゃないと楽しんじゃいけないと思ってる。
苦労しないで楽しむのは悪だと思っているんです。
学生さんに「社会は甘くないよ」って教える人、こういう人が苦労大好き人間なんです。
どういうことかというと、学生さんが楽しそうに毎日を過ごしてると、社会の荒波でもがいている自分がすごく不当に感じるんです。
それで、学生さんを見ると悔しい。
自分が苦労してるのに、相手が楽しそうにしているのを見ると苛立ちを覚えるんです。
何故かそうなんです。
「人生ナメてる」「大人の苦労を知らない若造が」って言いたくなる。
社会の厳しさを教えたくなる。
こういう人、モラル・ハラスメント予備軍ですから、気を付けましょう(笑)
結構いると思います(笑)
というか、大多数だと思います(笑)
学生さんが楽しんでたら「よかったね」って言えばいいんです。
「社会に出たらお金もらえるからもっと楽しいよ〜」って言えばいいんです。
それを社会的責任がどうとか色々脅す。
何故そんなことをするかというと、常に自分が不当に扱われて、人生を損してると感じるんです。
社会は厳しいから楽しめないと思ってる。
だから、何も知らずに楽しんでるうちは人間的に成熟してないと判断するんです。
すると、学生さんを大人にしてあげようという「優しさ」を出す。
社会の厳しさを最初に教えてあげたら、相手のショックも少しは和らぐだろうと考えるんです。
これがとんでもない勘違いなんですよ。
苦労大好き人間の根底にあるのは劣等感なんです。
その劣等感をあたかも「優しさ」というベールに包んでウサを晴らしている。
社会は厳しいものだと教え、先に経験した自分が偉いと思うことで劣等感を晴らしてるんです。
そういう人は、もっとこうなったら自分の好きなように生きられるのにと思っている。
そして、自分の力では生きていけないと思っている。
原因が自分の選択にあると分からないんです。
そして、生きていくための資産が自分だという自信がないんです。
何に劣等感があるかは育った環境によるけれど、それに気づかず社会に出るとそういう心の動きをする。
記事を書き始めたときにも言いましたけど、僕みたいな変人は学生さんに「社会に出たらラクになるよ〜」って言うんです(笑)
だって本当にそうだからね。
社会は厳しいかもしれないけれど、何とでもなるんです。
でも、僕だって生まれ変わる前は劣等感の塊だったんですよ。
それでそういう心の動きをするのが分かるんですね。
モラル・ハラスメントの恐ろしさを伝えて、それで苦しんでる人を助けたいなんて偉そうですけど、もともとはそっちサイドの人間だったんです(笑)
だからこそ「優しさだと本気で思い込む」怖さも分かるんですね。
人生はね、楽しむのが正解なんです。
いつから楽しむかっていうと、今から楽しむのが正解なんです。
劣等感のある人は相手が楽しむのを許しません。
楽しそうにしてるのが何故か悔しいんです。
「幸せになってほしい」「自由に生きてほしい」と口では言いながら、心の奥底では不幸を願っている。
そしてそれに気づいていないんです。
相手が楽しそうにしていると「こっちの痛みも分かれ」「相手のことも考えろ」っていうモラルを出して潰そうとします。
そういう人からは離れましょうね。
こういう人は家族にも会社にも友達にもいます。
これがね、世間からは本当に分かりにくい。
分かりにくいから大多数の人が予備軍になっちゃうんです。
予備軍になるのが悪いんじゃないんです。
ただ、気づけばいいんです。
代々そうやって続いてきた不幸の連鎖から抜ければいい。
それだけなんです。
人生は楽しいですよ!
何があっても楽しむんですよ!
あなたの未来はバラ色間違いなしです!!
by You