親愛なるあなたへ
何かを知ってると、つい「知ってるよ」と言いたくなってしまいます。
それが普通です。
でも、知らないフリをすると色んな場面で役に立つ。
相手が話してるとき、自分が知ってることでも初めて知る感じで聞く。
すると相手は気分よくお話できます。
楽しいおしゃべりができる。
人は自分が知ってることを話したい生き物です。
そのときに「私は知っている」「オレだって知っている」ってなると会話がつまらないですよね。
知識を披露しても得なことってそんなにないんですよ。
一時気分はよくなるかもしれないけど、それだけです。
でも楽しい会話はずっと続くから。
そういう優しい気持ちでおしゃべりができたら素敵ですね。
それから、知らないフリって戦うときにも効果がある。
知識を並べても戦えるけど、実は知らないフリをした方が強いのです。
人間の心理を応用したものなのですけど。
人は未知のものを一番恐れる。
相手が強いって分かるよりも、強いのか弱いのか分からない方がよっぽど怖いのです。
だから知ってても知らないフリをする。
でも本当は知ってるから、いざとなったらその知識を活用する。
その結果必ず勝つから。
勝つことを知ってるからわざわざ言わない。
何も言わないのだけど、その雰囲気を察知して相手は怖くなる。
だから何も言わないうちから勝ってしまうのです。
中には鈍感なヤツもいるので(笑)そういうときにはちょろっと知識をご披露すれば。
知らないフリは強くて優しい。
そして何より楽なのです。
知らないフリをするとプライドが傷つくっていう人もいるんですけど、ヘタにプライド持ってると疲れるからね。
「知ってるぞ、知ってるぞ」って、意外に疲れる。
プライドを持ってしまうのは知識を活用しようと思わないからですよ。
使おうと思わないからしゃべるしかなくなる。
無駄にしゃべると疲れますよ。
個人的には楽な方がいいなぁ。
愛のある「知らないふり」は、ラクチンで最強ですね。
by You